イノベーション推進センターの野口拓馬です。
昨年、DBの最新動向を知るために、
「Oracle DBA & Developer Day 2015」というイベントに
先輩社員のSS第1BUの西村さんと共に参加しました。
イベント参加の最大の目的は、DB最新情報収集でした。
このイベントで最も印象的だったのが、今回ご紹介する
Oracle Application Express(以下、Oracle APEX)というアプリケーション開発ツールです。
実際に使用してみたところ、
以下の点で使い勝手が良いと感じたので、今回ご紹介させて頂きます。
【使い勝手が良いと感じた点】
・直感的な操作で使用可能
・DBやSQLなど専門知識がない一般ユーザーでも使用可能
(※以降リンクは外部サイトが別ウィンドウで開きます。)
■Oracle APEXの概要
Oracle APEXは、Webブラウザを使用して、
データベースに値の追加、変更、削除といった操作を行うことが出来ます。
データベースに値の追加、変更、削除といった操作を行うことが出来ます。
また抽出したい列、行を指定して、レポートを出力するといった、
アプリケーションを開発できるツールです。
アプリケーションを開発できるツールです。
レスポンシブWebアプリケーション用の総合開発環境+サーバーとして無料で使用できます。
2004年にリリースされ、最新バージョンは5.0となります。(2016年2月28日現在)
※下記URLよりデモサイト「受注管理システム」を使用することができます。
https://apex.oracle.com/pls/apex/f?p=96826:1:10490300860376:::::
【特徴】
1.Webブラウザだけで開発可能
⇒マウスの操作だけでアプリケーションが開発できます。
2.日本語対応
⇒初期設定は英語なので設定変更が必要となります。
3.容易なデザインとカスタマイズが可能
⇒CSSやJavaScriptのコードを書かずに、アプリケーションの見た目をカスタマイズできます。
4.パッケージアプリケーション
⇒数クリックで簡単にインストールできるアプリケーションがデフォルトで付属されています。
アプリケーション開発をしなくても、十分Oracle APEXの便利さを実感できます。
アプリケーション開発をしなくても、十分Oracle APEXの便利さを実感できます。
(パッケージアプリケーション例)
・Meeting Minutes
会議の予定スケジュールを管理するアプリケーションです。
議事録を書き留めて、格納することが出来ます。
また、閲覧の権限だけ付与すれば簡単に議事録を共有できます。
・P-Track
プロジェクトのステータスを追跡できるアプリケーションです。
各プロジェクトはカレンダーまたはガント・チャート形式で表示することができます。
一人で使用する場合は、タスク管理ツールとして活用できます。
プロジェクトのステータスを追跡できるアプリケーションです。
各プロジェクトはカレンダーまたはガント・チャート形式で表示することができます。
一人で使用する場合は、タスク管理ツールとして活用できます。
■操作方法
【アカウント作成手順】
Oracle APEXを使用する事前準備として、Oracle APEXのアカウントを作成します。
1.以下にアクセスします。
※画面上部で言語を「日本語」に設定することができます。
https://apex.oracle.com/en/
2.「はじめよう」>「フリー・ワークスペース」>「アプリケーション開発」をクリックします。
3.以下を入力し、「次」をクリックします。
4.以下を入力し、「次」をクリックします。
5.アンケート等に回答した後、条件に同意しますにチェックを入れて、「次」をクリックします。
6.「リクエストの送信」をクリックすると、登録したメールアドレスにメールが届くので、URLをクリックするとワークスペースのリクエスト(設定の申請)が行われます。
画面に沿って進めば、設定は完了です。
以下の画面が表示されれば、
アプリケーション開発、TODO管理、SQL等を実行できるOracle APEXの環境が整います。
以下の画面が表示されれば、
アプリケーション開発、TODO管理、SQL等を実行できるOracle APEXの環境が整います。
【アプリケーション作成手順】
今回は、レポートを出力できるアプリケーションを作成したいと思います。
1.まず、アプリケーション・ビルダータブから 「作成」をクリックします。
2.デスクトップを選択して、次をクリックします。
3.任意に入力して、アプリケーション作成をクリックします。
【レポート作成手順】
1.ページの作成をクリックします。
2.レポート>対話モード・レポートとクリックし、次をクリックします。
3.今回は表をDEMO_PRODUCT_INFO(表)として、レポートを作成します。
4.下記ページが表示されれば成功です。
5.ページの保存と実行ボタンをクリックすると、レポートが表示されます。
【SQLワークショップ】
画面で操作するより、SQLを実行したいという方に「SQLワークショップ」をご紹介します。
1.SQLワークショップをクリックします。
2.SQLコマンドをクリックします。
3.SQLを入力すると、結果が表示されます。
【チーム開発】
機能、To Do、マイルストーン、およびバグの追跡をするソフトウェア開発プロセス管理が出来る「チーム開発機能」をご紹介します。
1.チーム開発をクリックします。
2.マイルストーンをクリックします。
3.マイルストーンの作成をクリックします。
4.マイルストーンの基本項目を入力して、マイルストーンを作成します。
5.マイルストーン以外にも設定すると、次のようにダッシュボードとして、ソフトウェア開発状況が確認出来ます。
■Oracle APEX活用方法のご紹介
Oracle APEXの使用方法を上記でご紹介させて頂きましたが、
ここではOracle APEXで何ができるかという活用方法をご紹介させて頂きます。
ここではOracle APEXで何ができるかという活用方法をご紹介させて頂きます。
1.個人のタスク管理として
Oracle APEXのパッケージアプリケーションを使用して、
ご自身のタスク管理をPCに依存しないクラウドタスク管理ツールとして活用する。
2.部門単位の小規模タスク管理として
ソフトウェア開発管理ではなく、プロジェクト管理ツールとして活用する。
案件管理、顧客管理、課題管理、勤怠管理、スケジュール管理などが可能なアプリケーションを
開発して業務を効率化する。
開発して業務を効率化する。
3.SQLコマンド入力環境の提供
SQLを勉強したいが、実際に入力できる環境が無いとお困りの方は
上記の手順を参考にしてSQLを学習する。
上記の手順を参考にしてSQLを学習する。
■まとめ
Webブラウザを使用してデータベースに値を追加、変更、削除といった操作が可能で、
レポートを実行できるアプリケーションを短時間で開発できる手法を知ることが出来たのは大きな収穫でした。
レポートを実行できるアプリケーションを短時間で開発できる手法を知ることが出来たのは大きな収穫でした。
また、チーム開発機能を使用すれば自分だけのTODOを管理するだけでなく、
メンバー内のTODO、マイルストーンをまとめることも出来るので、
チームでの開発においての作業漏れを防げると感じました。
メンバー内のTODO、マイルストーンをまとめることも出来るので、
チームでの開発においての作業漏れを防げると感じました。
私自身はOracle APEXのTODO管理機能を活用して作業効率を上げていきたいと思います。
今後も新しい技術を学び自分の中にインプットし、技術者ブログ等を通じて、
アウトプットとして皆さんに情報を発信できたらと思います。
今後も新しい技術を学び自分の中にインプットし、技術者ブログ等を通じて、
アウトプットとして皆さんに情報を発信できたらと思います。
■参考サイト
・Oracle Application Expressについて
http://www.oracle.com/webfolder/technetwork/jp/apex/108281APEX_pls/f1.htm
・@IT 【Oracle Application Express(Oracle APEX)とは何か。何ができるのか】
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1601/12/news014.html
・Oracle Technology Network 【Application Express 概要】
http://www.oracle.com/technetwork/jp/developer-tools/apex/overview/index.html