近頃、家具やインテリア雑貨を自分好みに作成するDIY(Do It Yourself)が流行っていますが、家具だけではなく携帯電話までDIYできる時代がやってきました。
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携帯電話を自作できるキット「RePhone」登場、プログラミングも! http://techable.jp/archives/31973 |
中国のハードウェア企業SeeedStudioは、携帯電話を自作できるキット「RePhone Kit」を開発しました。
「RePhone Kit」は欲しい機能やスペックを選び、対応したモジュールを組み立てるキットです。
組み立てた携帯電話では、3G通信による通話やBluetoothによって近距離通信ができるなど、出回っている携帯電話と変わりない機能を持つものが出来上がります。
「RePhone Kit」はモジュラー構造となっており、基本モジュールと拡張モジュールによって欲しい機能を追加することになります。
基本モジュールは、3G通信とBluetoothによる周辺機器との接続が提供されます。
拡張モジュールでは、
・タッチスクリーンディスプレイ
・microUSB
・センサー(3軸センサー、温度センサー、照度センサー)
・オーディオ関連モジュール
・GPS機能
・バッテリー
などが用意されており、自分好みの機能を組み立てていきます。
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組み立て式の小型携帯電話「RePhone Kit 」--自作IOTを実現 http://japan.cnet.com/news/service/35070915/ |
基本の組み立て方は、携帯電話のメインとなる通信モジュールにディスプレイやオーディオモジュール、バッテリーを接続し、SIMカードを挿入するだけです。
また、ArduinoIDE、Lua、JavaScriptのライブラリが用意されている為、提供されているモジュールを組み立てるだけでなく、自分で機能の動作をプログラミングできます。
RePhone-
World's First Open Source and Modular Phone
さらに「RePhone Kit」で自作できるのは携帯電話だけでなく、プログラミングしたセンサーや拡張モジュールをモノに装着させればIOT(Internet Of Things)化させることができます。
例えば、「RePhone Kit」のセンサーをとりつけたモノに室温を感知させるようプログラミングすれば、設定温度以上になった際、ユーザーのスマホにメッセージが届くようにしたり、家のドアを開けると音楽が流れるように設定させることができます。
残念ながら、「RePhone Kit」で作成した携帯電話の通信周波数は、日本の携帯電話会社がサポートしていない周波数なので、現在国内では利用することができません。
日本の携帯電話会社がサポートする周波数を追加して、国内認証されることを期待します。
他には、Google社が2014年にモジュール構造のスマホキット「Project Ara」を発表しています。
2016年の発売に向けて開発中のようで、「Project Ara」はタイル状に自分好みのパーツをタイル状に組み立てて自分だけの携帯電話をつくりあげることが出来ます。
例えば、カメラにこだわりを持つ人は、異なる機能やエフェクトを持ったカメラパーツを複数とりつけて同時に色んなエフェクトを持つ写真を収めることも可能になるかもしれません。
Project Ara:
Part of it
今までは、携帯電話のケースを自分好みにしたり、外装をアレンジするなど見た目を変えるだけでしたが、「RePhone Kit」や「Project Ara」の出現により、外装だけでなく中身も自分好みにすることができるようになります。機能をカスタマイズできるようになり、消費者が携帯電話に求める目的も変化していくのではないかと考えます。
数年後、携帯電話の機能のカスタマイズが主流になった時代がやってきたとしたら、私たちが今好みのスマホケースを選んだり、スマホのアクセサリーを選んでいるように、機能が備わった小さなモジュールがたくさん売り場に並び、好きなように選んで購入しているかもしれません。
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